映画『マダム・フローレンス!〜夢見るふたり』から

『マダム・フローレンス!〜夢見るふたり』ステーヴン・フリアーズ監督/ニコラス・マーティン脚本/メリル・ストリーブ主演

★世代の折々に出会ってきた女優  

 上映が始まった最初からずっと違和感をもちながら観ていた。背筋の真ん中あたりが絶えず緊張を強いられるような、違和感を。

 メリル・ストリーブはジェーン・フォンダ主演『ジュリア』1977年/フレッド・ジンネマン監督(米)のデビュー作から観てきた女優だった。彼女のこれがデビュー作だったとは、後で知ったことだが。

 その後、彼女の何作か、ファンというわけではないが、世代の折々には映画館で出会った。同時代を共有するという縁もあって、か。

★不細工な眉ライン、アップされる顔のシワ

 さて『マダム・フローレンス!〜夢見るふたり』である。冒頭、エンジェルの格好をして、小さな舞台の天井からつり下げられて登場したのには驚いた。いや、その奇抜な演出にではない。皮膚のシワをよりいっそう強調する厚化粧、腰回りには肉布団を巻いた(たぶん)みっともないスタイル。それがいきなり音をはずして、もちろん演技としてだが、歌いだしたからだ。

 不細工な眉ライン。顔といわず首といわず、アップが続く皮膚のシワ。大きな腰をゆすって歩き回る。おそらく病気がもとでという設定なのだろう、かつらをとって丸坊主の頭まで見せてくれる。

★老醜もなんのその、変幻自在な演技を楽しませて

 『マンマ・ミーア』2008年/フィリダ・ロイド監督(英・米・スエーデン)の溌剌としたドナ・シェリンダ、愛に揺れる(単なる恋愛モノ以上のものではない)『マジソン群の橋』1996年/クリント・イーストウッド監督(米)のフランチェスカ役でみせた美しいメリル・ストリーブはどこにもいない。豪華な衣装や高価な宝石類に身を飾りたてればよりいっそう、金満家フローレンスの老醜は強調される。

 なんと、まぁ……。老いるということはかくも残酷なもの、なんてしたり顔でいうつもりはないが。

 「なぜ、この役を?」と尋ねたら彼女はなんて答えてくれるだろう。美しいあなたにふさわしいもっと別の役柄はたくさんあるでしょうに。彼女が美しくなく演じれば演じるほど、私は納得がいかない。でも、それも承知の上での「マダム・フローレンス」なら、メリル・ストリーブには、私の想像なんかはるかに超えるすごさがあるということ。老醜もなんのその、変幻自在な彼女のこれからにも、注目しよう。次回作が楽しみ。(画像はネットから拝借しました)

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