介護! 介護! 介護!

NHK総合テレビ・ラジオの日曜討論から

★介護保険制度って誰のため?

 日曜日の朝9時から始まったNHK総合の『日曜討論』を聴いた。朝食後の食器を洗いながら、耳はラジオの討論へ。

 厚労省は来年度の介護保険制度改訂のための審議に入った、という。「保険料のアップもやむなし」「介護利用料金は所得に応じて3割負担もあり」「特養ホーム(特別養護老人ホーム)の利用は要介護3以上から」などなど、ますますの負担増を、やる気充分。さまざまなかたちで、「国民の負担増もやむなし」の情報操作が、すでに始まっている。と、勘ぐりたくなる「討論会」では、あった。

 表題「介護保険制度は誰のため」か。 高齢者本人のためか、介護に携わる家族のためか。必要最低限の暮らしと健康と安全の保障を国の義務とする、日本国憲法を遵守するという、その担保のためか…。 2025年に、国の人口構成では65歳以上の人が25%を超えるという。

 国はそれを「2025年問題」として、 “問題視“ している。だが、2025年に日本の人口構成はどうなるかなんて20年も前、30年も前から予測がついていた。 現に、2040年には、人口構成はどうなるか、すでに予測はついている。

★親を施設に入れる子は親不孝か?

 問題点を拾い上げればキリがない。今回は以下の1点に絞って。 厚労省は、前回(3年前)の制度改訂では、『地域包括ケアシステム』を “目玉“ にして、「住み慣れた地域で、住み慣れた自宅で最期を迎えよう」をフレームアップした。

 今回の討論会でも、それが称揚されていた感がある。あたかも、施設入所を提案する家族は、親不孝の極みのような。世間一般でもそんな風潮がある。これは私の僻目(ひがめ)か。  実際のところ、施設で最期を迎えたいと望む高齢者は多いのか。いや、やはり「NO.」だろう。 介護・医療職で仕事をされる方ならわかってもらえると思うが。とてもお世辞にも、快適な日常生活を過ごせるハードとソフトが揃っているとはいいがたい(もちろん、中には利用される方が満足されている施設もあると思うが。寡聞にして、私はそれを未だ知らない)。

★施設選びは「運」か?

 真に利用する人、ひとり一人に合わせ、最大限個人の人格を尊重し、その人らしく暮らせる場が提供されるなら、施設生活も悪くはないと思う。身内や家族は休日に、または訪問できる時間帯に、本人の好物なんかを携えてやってくる。

 楽しい歓談でしばし時を過ごし、またの約束をして満足して帰ってゆく。 本人も次の来訪を楽しみに、個人の時間をゆっくりと、痒いところにも手がとどく介護を受けながら過ごす……。 そんなホームであったなら。ホーム生活も悪くはないと思うのだが。

 日曜討論で医療従事者が言うように、「ケアマネジャーで、良い人にあたるかどうかは『運』ですね」。 『運』によって、老後の生活を決められてはたまらないが、施設選びも、まだまだ「運」だ。その運に頼るようでは、まだまだ老人ホームの未来は暗いと言わざるを得ない。

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